駅の階段で、楽しそうに手すりを何度もこすりながら、上っていく幼い兄弟とすれ違った。
”何かの遊びか?”と思っていると、階下から高齢の男性が手すりを頼りにゆっくりと上がってきた。
「じーじ、大丈夫?冷たくない?」
との子供らのことばで気付いた。2人は祖父のために冷えた手すりを温めていたのだ。
多少こすったところで、手すりの冷たさは変わらない。
だが、孫たちの気遣いがうれしかったのだろう。
祖父は終始、笑顔だった・・・・・・・・・・・。
ほほ笑ましい光景に、胸が温かくなった。
小さな心遣いでも、受け取る人にとっては大きな感動。
本年もよろしくお願いいたします。