アメリカの作家パール・バックは母として、知的障害のある娘を育てた。
その日々を、「母よ嘆くなかれ」につづっている。
アメリカ中の病院を回っていた時に出会った先生に、
「お子さんは・・・申し上げますが、正常にはなりせん。
この子は、貴方の重荷になるでしょう、その負担に耐える準備をなさい。
お子さんが幸福に暮らせるところを、お探しなさい。
そのお子さんを置いて、自分の生活をなさい。
私は貴方のために本当のことを申し上げているのです。」と・・・
娘がいなければ、私はきっと自分よりも能力の低い人に我慢できない。
あの傲慢な態度を持ちつづけていたに違いありません。
娘は私に「自分を低くすること」を教えてくれたのです。
ある女性が語ってくれた。
脳性まひで生まれ、右半身に障害が残った。
それを理由に、どれほどいじめられたか。最初の就職先、
「あなたは足が悪いから仕事を頼みたくない」と言われ解雇。・・・
「きれいな道より、でこぼこ道の方がおもしろいです。だって、
つらいと思う時は、成長している証ですもの。」
再就職、今は職場の同僚から寄せられる信頼は絶大だ。
桜梅桃李、一つ一つ色や形は違う。
けれど、どれもきびしい冬をこえて咲く。
感動